時間は夜9時で最終の授業が終わる10分前だった。

9時10分になり、授業が終わった。そしておそるおそるオフィスに行って外をのぞくと彼の姿はなかった。彼はどこかに消えた。しかもオフィスの横のキッチンには食べ散らかしたご飯のあとが残っていた。洗い物もせず、食べたままの状態。汚かった。こういうことができる人間っていうのはどんな神経しているのだろう。非常識どころか、どっか悪い(病気)かと思った。塾長は彼が行くあてがないのに姿が消えたことが気持ち悪かったみたいで、キッチン内のナイフを全部金庫に隠し(彼が少し異常なのでキレたときに何するか分からないと思ったため)どこもかしこも鍵をしめて、私達は一緒に帰った。次の日私はいつもより早い出勤で朝の9時に塾に行った。すると何かオフィスの様子がおかしい。どうやら彼が塾に居座っているのだ。しかも昨日の晩から塾の敷地内にいるみたいで、塾の送迎バスの車庫で一晩過ごしたみたいだ。塾長が昨日彼に「明日ももしこの塾に顔出したら警察呼びます」って伝えたのに、このざまだ。彼は本当に1バーツもない、ホームレス男なのだ。寝るところがなく、塾の車庫で寝たのだ。実は前から思っていたけど、彼すごく汗くさいのだ。タイは暑いから仕方ないと前まで思っていたけど、この強烈さは異常。きっと何日もシャワー浴びていないんじゃないかな。っていうか今までどこで寝てたんだろう。彼が初めて面接に来たときの履歴書にはちゃんと住所が書かれていたらしい。でもそこも嘘かもしれないし、塾長いわくゲストハウス(しかも部屋5人とか10人とかの共同)にでもいたんじゃないかとのこと。


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